ファスティング

ファスティングをする本当の意味とは⁉ part①

鍼灸院の口コミサイト「しんきゅうコンパス」

ファスティングをする本当の意味は、1日のなかで絶食の時間を16時間にすることで内臓を休ませる時間をつくってあげるということです。そうすることで『腸内環境を整える』ことができるのです。

何故『腸内環境を整える』ことが大切なのか!?

どうして『腸内環境を整える』ことが大切なのかということを順を追って伝えていきますね。
その前に、私たちの体に起こる病気の原因は何かということです。

いま巷で問題になっている新型コロナウイルスをはじめ、胃癌、大腸癌、自律神経失調症やうつ病など様々な病気がありますが、その多くの本当の原因に「慢性炎症」が考えられます。

慢性炎症とは、体の中に慢性の炎症があるということなんですが、さまざまな部分に異常が表れてきます。
消化吸収、ホルモン、免疫などの異常などです。その影響を受け人によっては血圧が上がったり、脂質代謝に異常がでたり、血糖値が上がったり、骨がもろくなったり、うつ病になったり、そして癌を発症したりします。

また、慢性炎症があると免疫細胞の機能が低下し、すぐに風邪をひいたりもします。

慢性炎症の確認の方法は!!

慢性炎症があるのかどうかを確認する一番簡単な方法は、『内臓脂肪』がたっぷりついているかどうかなのです。
内臓脂肪がたくさんある場合、それはあなたの体に慢性炎症があると考えていいと思います。

そして、この慢性炎症が痩せることを難しくさせ、太ったままになっている原因となっているとの研究報告もあります。いままさに新型コロナウイルスの危険リスクの高いといわれている人たちは、この高血圧や糖尿病をもつ肥満の人が圧倒的な割合を占めています。内臓脂肪がたっぷりの人は免疫機能に異常が生じているからだと考えられるからです。

糖質制限では痩せられない⁉

内臓脂肪を解消するのに、単純にダイエットをすればいいのかという問題ですが、これも巷でさまざまなダイエット方法がありますね。

一番ポピュラーなのは『糖質制限』ではないでしょうか。いまでもこの方法を実践しているという方が、私たちのサロンのお客様にもかなりいらっしゃいます。
この糖質制限でのダイエットは、短期的(3~6か月)な結果として著しく体重が減っていきます。6か月くらいまで目に見えて結果がでますが…。
しかし、ある研究結果からみると、その後の経過では体重がリバウンドしている人が多いのです。この結果から考えられるのは、低炭水化物食は長期間続けていくのはとても無理がある方法になるんです。

カロリー制限でも痩せられない⁉

次に、皆さんが思い浮かべるダイエット方法としては、「カロリーを減らす」ではないでしょうか。
おそらく誰もが信じて疑わない理論だと思います。
ですが、この方法も多くの人が実践し経験していることと思いますが、それほど減量の結果がでないんです。

なぜか?

それは、カロリー制限をおこなうと基礎代謝が下がってしまうからです。
基礎代謝とは、心臓や肺などの内臓の動きや体温の発生に必要不可欠なエネルギーのことです。

ある研究結果をみてみると、基礎代謝率は、カロリーを制限した段階で減少すると報告されています。
しかも基礎代謝のうち安静時、とくに睡眠中のカロリー消費についてです。寝ている間は脂肪を燃やしていますが、基礎代謝が下がれば、この睡眠中の脂肪燃焼を抑えてしまいます。そうすると体は朝から体温を低下させてしまうというわけなんです。

この仕組みはシンプルで、カロリーが制限されれば、それに見合ったぶんだけ、基礎代謝を減少させ体重を減らさないようにするメカニズムが私たちの体には備わっているからです。この体重を維持していこうとしている段階で、カロリー制限をやめ元の食事に戻すと一気にリバウンドしてしまいます。皆さんもそんな経験があると思います。

運動をしたら痩せられる⁉

「糖質制限」「カロリー制限」でもだめなら、それでは「運動をしたらいいのか」といいことですが。
では、運動をしたら本当にやせるのか。イメージでは運動を続けていけば痩せるような気がします。

しかし、これもある研究結果によれば、運動を頑張ってやっても1年にせいぜい1Kg~2Kgしか痩せないのです。
運動することは確かにいいことです。体重も内臓脂肪も減少しますが、1年に1~2Kg体重が減るといわれ毎日60分の運動がどこまで続くでしょうか。私の場合、モチベーションを保つのはかなり難しいと思います。それでも運動を続けると体重が減るのに、どうして目に見えて効果を実感できないのでしょうか。これも私の経験談になりますが、運動した日は食べる量が増えてしまうからです。もちろん運動をすることで体の調子が良くなりますし、消費したカロリーを回復するために食欲も増します。さらに今日は運動をしたからという理由で甘いものを食べたり、ビールに手が伸びてしまいます。これらの行動を『代償行動』といい、消費したカロリーはなんらかの形で穴埋めされてしまいます。

では、どのように体質改善するのがいいのか⁉
それは肥満を解消するためにダイエットはしないというのを理解してください。

内臓脂肪が慢性炎症を引き起こす原因なんです。内臓脂肪を減らすにはどうしたらいいのか。
それが今回の一番大切なテーマである『ファスティングをする本当の意味』になります。
『腸内環境を整える』=『内臓脂肪を減らす』ということが理想の体型をつくることになるのです。

次回part②では、『腸内環境を整える』と何故いいのか、『腸内環境を整える』のに何故ファスティングがいいのかについてお伝えしたいと思います。

☞ part②はこちら

田中 巧

田中 巧

田中家+代表/あん摩マッサージ指圧師・鍼灸師/専門学校 非常勤講師/YNSA学会正規会員/登録販売者

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